2020年3月23日月曜日

仕上げ






1925年製GROTRIAN STEINWEG グランドピアノ2m20
最後の仕上げは、調律と整音です。
新しい弦は最初のうち徐々に伸びるので、どんどん狂います。
安定するまで時間がかかりますが、何度も調律を重ねます。
整音という作業は、音色の調整です。
まず、ハンマーが3本の弦に対して同時に当たるように、微妙な傾きを揃えます。
ハンマーを弦に当てながら弦を弾いて音を聞き、微妙な傾きをサンドペーパーを使って少しだけ削ることで直します。
その後、音を聞きながら、必要な部分に針を刺して音色を整えます。
何度も何度もアクションを出し入れしながら、音を聞き、針を刺しを繰り返し、だんだんと音色が揃ってきます。
このピアノは、とても豊かで深い低音が魅力的だなあと感じています。

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