2020年10月11日日曜日

きたかるピアノ

 


1925年製GROTRIAN STEINWEG グランドピアノ2m20
長野原町のピアニストたちが、修復が完成したピアノを弾いてくれました!

2020年9月6日日曜日

サポーターズからありがとう



1925年製GROTRIAN STEINWEG グランドピアノ2m20
ピアノ修復完成後、2020年夏にお披露目コンサートが予定されていましたが、コロナウィルス感染拡大のため延期になりました。
修復されたピアノは、来年までホールで待機状態となっています。
この度、北軽井沢ミュージックホール サポーターズの皆様が、修復費用を寄付してくださった方々に感謝の気持ちを伝えようと、ピアノの音色を録音して下さいました。
どうぞお聴きください。

2020年4月1日水曜日

修復を終えて






1925年製GROTRIAN STEINWEG グランドピアノ2m20
北軽井沢ミュージックホールの歴史のにおいて重要な意味を持ってきたグロトリアンピアノを、応援してくださる多くの方々のご寄付により修復することができ、質の高いピアノを甦らせることができたことを、大変幸せに思っています。
修復は特別大きな問題も起こらず順調に進みましたが、細かな部分も合わせると大変多くの作業が必要でした。
必要と思われる修復作業は全て行ったつもりですので、今後はミュージックホールで皆様に堂々と弾いていただける状態になっています。

修復を通して、ドイツ製らしいしっかりとしたピアノだということを実感しました。
特に、1925年というドイツのピアノ製造界が大変盛り上がっていて質の高いピアノを製造していた時期に作られたこのピアノは、100年近く経っても使われている木材は傷まず、生き生きとしていました。

音色の魅力は、深い低音と明るく歌う高音です。
とりわけ低音の魅力は、ドイツらしく格別感動的だと思っています。
修復後、ピアノはさらにどんどん変化していきます。
弾けば弾くほど楽器の鳴りは良くなってきます。
音楽を奏でながら楽器自身も豊かに育っていきます。
どうぞ皆様、現役に戻った楽器を大いに弾いて楽しんでください。
もったいないからと、飾りにしないでください。
幸せな音楽を奏でれば奏でるほど、楽器も幸せな人生を送ることができます。
楽器はエネルギーを取り戻し、張り切っております。

ミュージックホールの思い出がいっぱい詰まったこのピアノが、今後多くの方々に愛され、豊かな音楽を奏でて皆様と幸せな時間を分かち合っていってくれることを願っております。

これでこのブログを終了します。
長い間ありがとうございました。

2020年3月31日火曜日

搬出

















1925年製GROTRIAN STEINWEG グランドピアノ2m20
3月25日、完成したピアノを工房から搬出し、北軽井沢ミュージックホールへ運びました。
前日に雪が積もり心配しましたが、当日は良いお天気の中、無事に運送をすることができました。
ピアノは我が家へ帰り、ほっとしていることでしょう。
少し休んでいただき、夏頃からは皆様と一緒に歌ってくれる予定です。
とても楽しみですね!

2020年3月30日月曜日

修復前後の音の比較5

1925年製GROTRIAN STEINWEG グランドピアノ2m20
修復前後の音の比較をお聴きください。

修復後の音5
シューマン「トロイメライ」
演奏:北軽井沢ミュージックホールサポーターズ 石渡江里子



修復前の音5
シューマン「トロイメライ」
演奏:北軽井沢ミュージックホールサポーターズ 石渡江里子

2020年3月29日日曜日

修復前後の音の比較4

1925年製GROTRIAN STEINWEG グランドピアノ2m20
修復前後の音の比較をお聴きください。

修復後の音4
ショパン「ワルツ9番」
演奏:北軽井沢ミュージックホールサポーターズ 石渡江里子



修復前の音4
ショパン「ワルツ9番」
演奏:北軽井沢ミュージックホールサポーターズ 石渡江里子

2020年3月28日土曜日

修復前後の音の比較3

1925年製GROTRIAN STEINWEG グランドピアノ2m20
修復前後の音の比較をお聴きください。

修復後の音3
ヨハン・フィリップ・キルンベルガー「パスピエ」
演奏:北軽井沢ミュージックホールサポーターズ 石渡江里子



修復前の音3
ヨハン・フィリップ・キルンベルガー「パスピエ」
演奏:北軽井沢ミュージックホールサポーターズ 石渡江里子

2020年3月27日金曜日

修復前後の音の比較2

1925年製GROTRIAN STEINWEG グランドピアノ2m20
修復前後の音の比較をお聴きください。

修復後の音2
ベートーヴェン「メヌエット ト長調」
演奏:北軽井沢ミュージックホールサポーターズ 石渡江里子



修復前の音2
ベートーヴェン「メヌエット ト長調」
演奏:北軽井沢ミュージックホールサポーターズ 石渡江里子

2020年3月26日木曜日

修復前後の音の比較1

1925年製GROTRIAN STEINWEG グランドピアノ2m20
修復前後の音の比較をお聴きください。

修復後の音1
モーツァルト「ピアノソナタ11番3楽章 トルコ行進曲」
演奏:北軽井沢ミュージックホールサポーターズ 石渡江里子



修復前の音1
モーツァルト「ピアノソナタ11番3楽章 トルコ行進曲」
演奏:北軽井沢ミュージックホールサポーターズ 石渡江里子

2020年3月25日水曜日

修復後の音

1925年製GROTRIAN STEINWEG グランドピアノ2m20
修復後の音をお聴きください!

修復後の音6
グリーグ「ノクターン op. 54 - 4」
演奏:北軽井沢ミュージックホールサポーターズ 石渡江里子

2020年3月24日火曜日

完成写真2









1925年製GROTRIAN STEINWEG グランドピアノ2m20
修復が完成しました!
25日に北軽井沢ミュージックホールへ帰ります。

完成写真1










1925年製GROTRIAN STEINWEG グランドピアノ2m20
修復が完成しました!
25日に北軽井沢ミュージックホールへ帰ります。

2020年3月23日月曜日

仕上げ






1925年製GROTRIAN STEINWEG グランドピアノ2m20
最後の仕上げは、調律と整音です。
新しい弦は最初のうち徐々に伸びるので、どんどん狂います。
安定するまで時間がかかりますが、何度も調律を重ねます。
整音という作業は、音色の調整です。
まず、ハンマーが3本の弦に対して同時に当たるように、微妙な傾きを揃えます。
ハンマーを弦に当てながら弦を弾いて音を聞き、微妙な傾きをサンドペーパーを使って少しだけ削ることで直します。
その後、音を聞きながら、必要な部分に針を刺して音色を整えます。
何度も何度もアクションを出し入れしながら、音を聞き、針を刺しを繰り返し、だんだんと音色が揃ってきます。
このピアノは、とても豊かで深い低音が魅力的だなあと感じています。

アクション完成






1925年製GROTRIAN STEINWEG グランドピアノ2m20
アクションの整調を何度か繰り返し、タッチが完成しました。
鍵盤押さえのフェルトを貼り替えて、取り付けました。
アクションの完成です。

2020年3月22日日曜日

アクション整調9




1925年製GROTRIAN STEINWEG グランドピアノ2m20
ダンパーの総上げ調整(ペダルを踏んだときにダンパーが一斉に上がるように調整)をしています。
鍵盤を半分押したときにダンパーが上がる位置で調整します。

2020年3月21日土曜日

アクション整調8



1925年製GROTRIAN STEINWEG グランドピアノ2m20
スプリングの強さを調整しています。

2020年3月20日金曜日

アクション整調7





1925年製GROTRIAN STEINWEG グランドピアノ2m20
バックチェックの位置を整えた後、ハンマーストップ調整をしました。
ハンマーが弦を叩いた後にストップする位置を揃えます。

2020年3月19日木曜日

アクション整調6




1925年製GROTRIAN STEINWEG グランドピアノ2m20
ドロップ調整をしています。
鍵盤をゆっくり押したときにハンマーが弦に近づいて離れたところから2mm下へ落ちるように、ドロップスクリューのビスで調整します。