2019年11月5日火曜日

響板修復2









1925年製GROTRIAN STEINWEG グランドピアノ2m20
響板の裏側には響棒という木材の部品が斜めに貼り付けられています。
響棒に何箇所かの剥がれが見つかったので、貼り直しておかなければなりません。
剥がれたままにしておくと、弾いた時にビリビリと雑音が出てしまう可能性があるからです。
貼り付けると言っても、構造上プレスするのは簡単ではなく、自作の道具を使ってピアノの弦で引っ張るやり方で糊付けをします。
写真ではわかりにくいですが、響棒から響板を貫くように小さな穴を開け、ピアノの弦を通し、表側の道具に取り付けたチューニングピンを回すと響棒が引っ張られてプレスされる仕組みになっています。
支柱が邪魔をして穴を開けられない場所は、楔を入れて糊付けしました。

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