2020年1月19日日曜日

鍵盤11




2つのビスの加減でシーソーのように傾きます

ウィペンがこのように乗ります




1925年製GROTRIAN STEINWEG グランドピアノ2m20
鍵盤とウィペンをつなぐ部品は、今のピアノにはキャップスタンスクリューと呼ばれるものが付けられていますが、このピアノでは2つのビスの加減でシーソーのように上下する木片が取り付けられています。
奥のピンの部分にウィペンの足がはまる形です。
ウィペンの高さを調節するために、上下する部品がこの部分に必要なのですが、キャップスタンスクリューもこの木片も同じ役割を果たしています。
両者の違いは、この木片のタイプの方が動く部分の抵抗が少なく、よりスムーズなタッチが得られると思います。
しかし簡素化してコスト削減やより簡単な調整を得るため、この形は廃止され、キャップスタンスクリューが採用されるようになりました。
これで全ての鍵盤修理が終わり、鍵盤が完成しました。

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