北軽井沢ミュージックホールの歴史や先人の思いを受け継ぐ1925年製グロトリアン・スタインヴェーグのピアノが、音楽を愛する皆様のご寄付により修復されます。 再び心に響く音色が甦りますように! 修復の様子を随時掲載していきます。
2019年12月30日月曜日
2019年12月29日日曜日
2019年12月28日土曜日
張弦準備5
1925年製GROTRIAN STEINWEG グランドピアノ2m20
弦圧(弦を張った時に下にかかる圧力)を確かめて、弦の下に敷くフェルトの厚さを決めます。
圧がかかりすぎてもなさすぎてもいけません。
弦の代わりに糸を張ってセクションごとに確かめます。
2019年12月27日金曜日
ダンパーガイド
1925年製GROTRIAN STEINWEG グランドピアノ2m20
ダンパーガイドクロスを新しく貼り替えました。
この部分のクロスが古くなりすり減ってくると、ダンパーの動きが不安定でふらつくようになります。
適切な厚さのクロスを選んで貼り替えた後、響板に取り付けました。
弦を張ってからでも取り付けはできるのですが、弦がない時の方がやりやすいので、先に仕上げました。
2019年12月25日水曜日
2019年12月23日月曜日
張弦準備3
1925年製GROTRIAN STEINWEG グランドピアノ2m20
弦枕のフェルトを貼り替えようと思ったら、裏側に前回修復した方の署名を見つけました。
「64 : 7. 19. 杵渕ピアノ調律所 修理品」
1964年7月に杵渕ピアノ調律所で修復されたことがわかりました。
調律師の世界では有名な大先輩で、ヨーロッパの音を研究しピアノ製作や調律の技術の発展に尽力された尊敬すべき杵渕氏の手がけたピアノだったことがわかり、とても嬉しい気持ちと、後に続かせていただくことに身が引き締まる思いがしています。
2019年12月21日土曜日
張弦準備2
1925年製GROTRIAN STEINWEG グランドピアノ2m20
新しく弦を張りなおす際には、どの種類のどの太さの弦を張るのかを検討します。
元の弦のデータをもとに、張力計算、応力計算、インハーモニーシティーの計算などをして、総合的に判断します。
私は古いピアノを修復するときには、基本的に全体の張力を落として弦を張ることにしています(つまり元の弦より細い弦を張ることになります)。
それは修復師の考え方に依るので、必ずしも正しいかどうかはわからないのですが、木の年齢やこれから長生きしてもらいたいことを考えると、ピアノへの負担を軽くするのが良いと思われるのです。
ピアノには、全体でおよそ20トンもの力が常にかかっているので、年をとった木はだんだんと耐えられなくなってくることもあります。
ではどのくらい張力を落とすのが良いのか、そこがいつも悩むところです。
あまり落としすぎるとパワーが落ちて音量が減ったり貧弱な音になったりすることも予想されるからです。
ピアノの年齢、体力、構造などを総合的に見ながら、そのピアノに合った弦を張ってあげなければならないと思っています。
これにはマニュアルはありません。
自分の経験と先輩から学んできたことを参考に、自分自身でこのピアノと向き合います。
結果は、最後に音が出る時までわかりません。
2019年12月19日木曜日
張弦準備1
1925年製GROTRIAN STEINWEG グランドピアノ2m20
鉄骨が本体に設置され、これから弦を張る準備をしていきます。
チューニングピンを植えるピン穴を一通りドリルでさらいました。
穴の中を掃除する目的と、すべての穴を均一にする目的があります。
その後、ピンの太さを決めるため、一本のピンを植えてみて硬さを確かめます。
弦を張り替える際には元のピンより太いピンを入れるのですが、どのくらい太くするのかはそれぞれのピン板の状態に依ります。
硬すぎても緩すぎてもいけません。
今回は、太さ7.35mm×長さ60mmのチューニングピンを選びました。
2019年12月17日火曜日
2019年12月15日日曜日
2019年12月13日金曜日
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