北軽井沢ミュージックホールの歴史や先人の思いを受け継ぐ1925年製グロトリアン・スタインヴェーグのピアノが、音楽を愛する皆様のご寄付により修復されます。 再び心に響く音色が甦りますように! 修復の様子を随時掲載していきます。
2019年11月1日金曜日
ピン板の状態
1925年製GROTRIAN STEINWEG グランドピアノ2m20
鉄骨を外すと、ピン板がむき出しになり状態がはっきりと分かります。
この部分が修復をする時に一番気になるところです。
ピン板の状態が悪ければ、新しく作り直して交換しなければなりません。
ピン板とはチューニングピンを支える木材のことで、この部品がしっかりしていなければ調律を保つことができないので、楽器としてのピアノにとっては非常に重要な部品なのです。
鉄骨を外すまでは、交換が必要な状態かどうかの最終判断をすることはできません。
観察してみて、このピン板は非常に良い状態なことがわかり、引き続きこのまま使えることが判明しました。
一安心です。
今のピアノと違い、昔のピアノはピン板の作りも独特で交換には難しい木工作業が必要ですので、大変な仕事になるのです。
案の定、このグロトリアンのピン板も非常に独特な形をしていました。
オリジナルの材料や作りの質が高いこと、そしてこの94年間の保存環境が良かったことが、ピン板の今の状態の良さにつながっていると思います。
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